本・書評

【あらすじ・感想】小説『青くて痛くて脆い』強い理想の行き先は…|ちょっぴりネタバレ

小説『青くて痛くて脆い』。2020年8月28日映画化とのことで、原作本を読んでみました!

読んだきっかけ

映画『君の膵臓を食べたい』が、儚い感じですてきだったから!

住野よるさん著の原作を基に描かれた映画で、興味を持っていたところ、2020年8月28日、なんと映画化!

「読んで映画館に行くしかない!」と思わず読んでしまいました。

  • 誰かの心を傷つけてしまって、凹んでいる人
  • 自分の心を見つめ直したい人
  • なにかに一生懸命になりたい人

ちなみにこの本は大学生の人間関係が描かれています。

私は32歳なので、対象年齢からはだいぶ外れていますが、理想や人間の心模様が描かれており、大人にも刺さる本だと感じました。(私が大人になりきれていないだけかもしれません…。笑)

作中で驚く展開があったり、伏線もしっかりと回収されていて、最後まで一気に読んでしまいました。笑

小説『青くて痛くて脆い』

小説『青くて痛くて脆い』

著者:住野よる

ジャンル:小説

オススメ度:★★★★☆/★4

8

ストーリー

8

おもしろさ

7

感動

9

読みやすさ

小説『青くて痛くて脆い』あらすじ・概要(※以下ネタバレあり!)

核心部分には触れていない…はず!ですが、まだ書籍を読んでいない人はご注意ください!

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。周囲から浮いていて、けれど誰よりもまっすぐだった彼女。その理想と情熱にふれて、僕たちは二人で秘密結社「モアイ」をつくった。――それから三年、あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。そして、僕の心には彼女がついた嘘がトゲのように刺さっていた。傷つくことの痛みと青春の残酷さを描ききった住野よるの代表作。

Amazonより

著:住野よる

住野よるさんは映画『君の膵臓を食べたい』の原作者です。

ただの青春映画・泣ける映画だけじゃなく「一瞬一瞬を大切に生きる」というメッセージも込められていることを感じました。

今作では大学に入学後の男女の人間模様が描かれています。

終盤で気付きますが、主人公は人間性・人生に対する理想が高く、選択を間違えてしまって後悔します。
でも、間違いに気づいたら解決していけばいい!『青くて痛くて脆い』ではそんなメッセージが込められていると思いました。

登場人物

田端楓

主人公の大学生。

人に不用意に近づきすぎないことと、誰かの意見に反する意見を出来るだけ口に出さないこと。

住野よる(2018).「青くて痛くて脆い」

を自らのテーマにしている。基本的に人と関わり合いを持つことを避けている。

が、大学入学後に秋好寿乃と共に過ごすうちに少しだけ変化が。秋好寿乃とともに、大学生の4年間で理想の自分になるために「モアイ」と呼ばれるサークル的なグループを立ち上げる。

秋好寿乃はいなくなってしまい、田端楓の意に反して、どんどん大きくなる組織。
田端楓は「モアイ」が、理念に反する活動に変化していくことが耐えきれずにサークルを抜けて、ずっと心に引っかかりを感じていた。
就職が決まったことをきっかけに、「モアイ」を元の理想な組織にするために奔走するが、結果潰してしまうことに…。

人を傷つけてしまい、後悔・反省をして、小説ラストでは今までとは違う生き方を見つけられた。

田端楓本人は途中まで気付きませんでしたが、「モアイ」を高い理想にしてしまっていました。

理想と違うことが許せずに、無理やり型に入れようとして、結果人を傷つけ、モアイも解体させてしまう…。

若さゆえの〜がぴったりな感じでした。笑

序盤を読んでいた時に「かっこつけすぎだろ…」と思う部分もありましたが、ラストには自分の間違いと向き合い、歩んでいくことができました。

大切なことは失ってから気づく。あるあるな話ですね…。

秋好寿乃

ちょっと空気が読めない大学生の女の子。

正直な正確で、世界平和のような高い理想を持つ。

田端楓とともに「モアイ」を立ち上げ、理想の世界や自分になるべく活動するが…。

(物語の核心部分になってしまうので、ここまでにします〜)

『青くて痛くて脆い』の感想

「青春だなぁ…」と思いながら読んでいましたが、すぐに秋好寿乃が亡くなってしまう描写が…。

『君に膵臓を食べたい』でも、ヒロインは亡くなってしまっていたので、こういう傾向の著者さんなのね〜、と思いながら見ていました。

ですが、様々な真実が浮き彫りになり、衝撃な展開も…!

とっても面白かったので、おすすめの小説です。

若さならではの青さ・痛さ・脆さ

若さならではの性質が備わっていましたね〜。

田端楓もクールぶっていますが、しっかり青くて痛くて脆いです。周囲の友人たちもそう。

田端楓は「モアイ」を理想のサークルに戻すため奔走するうちに、組織に裏があることを気付き、世間に公表してしまうのですが…。そのすぐ後で、正しいとは言え人を傷つけてしまったことを後悔します。

「モアイ」のトップの人物も、理想を追っていたはずなのに、いつのまにか巨大化した組織を自分のために使って、人を傷つけてしまう…。

このままだと後味の悪い話となりますが、良かったのはここから!

「選択を間違えたけど、どうやって修正していくか」を考えて行動する部分。
田端楓は人を傷つけたことで、自分も傷つきますが、解決策を模索する姿が良かったです!

田端楓は、秋好寿乃を青くて痛くて脆いと思っていましたが、終盤部分で田端楓の青くて痛くて脆い部分を見ることになります。

行動力ありすぎ…

「モアイ」を理想に戻すために、田端楓は友人とともに相手の情報を集めたり、証拠を集めたりします。

しかし、「モアイを理想に戻す」から「こんなモアイにした人物を許さない!」に目的がどんどん変化していきます。

はじめは「秋好寿乃のため〜」と言っていますが、どんどん自分のために「モアイ」を崩壊させようとする田端楓。

SNSの中傷アカウントを作ったりする部分は「やりすぎだろ…」となりましたが、それもきっと田端楓の理想によるもの。

それだけ高い理想を持っていたんですね〜。

私はここまで一生懸命になれたことがないので、ちょっと引きつつもうらやましく思ったりもしました。笑

『青くて痛くて脆い』感想のまとめ

人を傷つけたり、自分も傷ついたりするのは、大人になってからもよくあることです。
大学生の話ですが、ここは大人も同じですよね。

主人公が人の痛み・自分を理解して歩んでいく姿が、とってもすてきで、すばらしい結末だったと思いました!

最後まで楽しく読めたので、おすすめの小説です!

2020年8月28日、映画公開予定です。

小説との相違点や結末など、見るのがとても楽しみです!

2020年9月1日追記↓

映画公開当日、観てきました!

吉沢亮さんの演技がすごすぎて、あっというまの2時間。

内容もとてもおもしろかったので、映画館に行くかどうか迷っている人は、よかったらこちらの記事も読んでみてくださいね〜。

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あんさや
元ナース。実務7年後に退職の後、現在はWebライターとして活動中。夫、娘、息子、犬(りっちさん)との5人家族。小学3年生の娘とともに、プログラミング学習実践中!