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【あらすじ・感想】小説・映画『君の膵臓をたべたい』生きるのは選択すること・人と関わること

2020年8月28日公開の映画『青くて痛くて脆い』。
先日小説を読んで、とてもおもしろかったので、同著者の有名作品『君の膵臓をたべたい』も小説で読んでみました!

映画は前に観たので、そちらの感想も併せて記載します。

  • ただ毎日ぼんやり過ごしているなぁ…と思っている人
  • 青春中の人
  • 人付き合いが苦手な人

『君の膵臓をたべたい』は、おそらく高校生とか若い人向けの作品かと思いますが、大人でもうるっときました…。

そして、文章が素敵だし小説内の「生きることと死ぬこと」の概念がとっても素晴らしかったです…!

映画も良かったですが、この作品はぜひ小説で読んで欲しいと個人的に思います。

映画『君の膵臓をたべたい』

映画『君の膵臓をたべたい』

著者:住野よる

ジャンル:ヒューマンドラマ

オススメ度:★★★☆☆/★3

7

ストーリー

7

おもしろさ

6

感動

5

テーマ性

小説『君の膵臓をたべたい』

小説『君の膵臓をたべたい』

著者:住野よる

ジャンル:小説

オススメ度:★★★★☆/★4

8

ストーリー

8

おもしろさ

8

感動

9

読みやすさ

小説・映画『君の膵臓をたべたい』あらすじ・概要(※以下ネタバレあり!)

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。読後、きっとこのタイトルに涙する。デビュー作にして2016年本屋大賞・堂々の第2位、75万部突破のベストセラー待望の文庫化!

Amazonより

著者:住野よる

住野よるさんは2020年8月28日公開の映画『青くて痛くて脆い』の原作者でもあります。
先日小説『青くて痛くて脆い』を読みましたが、とても良かった…!
理想の高さから、色々と行動をやらかしてしまうのですが、主人公の心理がどんどん変化していく様子が描かれていて、面白くてどんどん読み進めてしまいました。

君の膵臓をたべたい』は、月並みの表現ですが「命の大切さ」「ひとと関わることの大切さ」のメッセージが込められていると感じました。

主人公の高校生「志賀春樹」は、まわりの人間に興味がなく、また自分も興味を持たれていないと感じていて、一人で本を読む時間を大事にしていました。

しかし膵臓の病気を持つ、余命1年のヒロイン「山内桜良」が書いている日記「共病文庫」を落としたことから知り合いに。2人はどんどん仲良くなり、最終的にはお互いに友人でも恋人でもない、唯一無二の存在へと変化します。

共病文庫を落としてからラストまで、約4ヶ月。
人生にするとたった4ヶ月でも、2人にとっては人生を左右するくらいの濃い時間にすることができたんですね〜。

登場人物

志賀春樹(北村匠海)

主人公の高校生。

『青くて痛くて脆い』の主人公もそうだったけど、なんで君たちは人と関わり合いになるのを嫌がるのかね。笑

志賀春樹も人に興味を持たず、持たれることもなく生きてきました。

しかし山内桜良と関わりをもつうちに、どんどん心が豊かになります。

↓+小説版

桜良を大切だと自覚し、「生きること」の答えを聞いた時、これまでの選択がいまの自分を作っているのだと気づいたときの場面には感動した!

また、家族も放任主義だと思っていたけど、実はしっかりと志賀春樹のことを気にかけていて、そのことに気づくシーンも素敵でした。

山内桜良(浜辺美波)

https://twitter.com/kimisui_movie/status/890868507641958400?s=21

膵臓の病気で余命1年のヒロイン。

私は少し前まで看護師をしていましたが、映画を見ても小説を読んでも膵臓のなんの病気なのかを言うシーンはないし、症状的に当てはまるのがなさそうだったので検索しました。笑
すると知恵袋で、著者住野よる先生のTwitterにて架空の病気と書かれていたという記載を発見しました…!(そのTwitterは見つけられませんでした。汗)

余命1年の割にはあっけからんとしていて、外見も内面も元気で、はつらつとしていて、なによりかわいい。
たぶん高校生とかなら「こんな女子いたら、絶対男子全員持ってかれるわ」ってくらい、映画でも小説でもかわいい。

病気が本当はとても怖いけど、最後まで生きることを選ぶ姿や、生きることの概念がとっても素敵でした。

↓+小説版

山内桜良の書いた本当の遺書の内容や、本当の気持ちは小説でしか読めません!

お互い「好き」とは言わず、「君の膵臓をたべたい」と手紙・メールで最後に残します。
このメッセージで、お互いの心のなかで生きるし、生き続けたいという気持ちを表したんですね〜。

そして上にも書きましたが、生きることの概念がめっちゃ素敵。

「自分たった一人じゃ、自分がいるって分からない。誰かを好きなのに誰かを嫌いな私、誰かと一緒にいて楽しいのに誰かと一緒にいて鬱陶しいと思う私、そういう人と私の関係が、他の人じゃない、私が生きてるってことだと思う。私の心があるのは、皆がいるから、私の体があるのは、皆が触ってくれるから。そうして形成された私は、今、生きてる。」

住野よる(2018)『君の膵臓を食べたい』より

素敵すぎー。


他にも小栗旬さん、北川景子さん等、豪華俳優・女優さんが起用されています!

『君の膵臓をたべたい』の感想

高校生なのに達観しすぎな2人は、それだけ自分の内面を見つめてきたことなのでしょう。
春樹は本を読むことで、桜良は死を目前としたことで内面を見つめて、生きることについて考えたんだと思います。

映画も名言は出ていましたが、小説の方が個人的に好きだったので小説版で書きます。

名言が多い

『君の膵臓を食べたい』は名言が多いんですよ。

そしてこれらは登場人物の言葉であるとともに、著者である住野よるさんのメッセージなのではないかなと思いました。

いくつか好きな言葉があったので紹介させて下さい!

一日の価値は全部一緒

「でも今、それをやってないじゃん。私も君も、もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ。そういう意味では私も君も変わんないよ。きっと、一日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで私の今日の価値は変わらない。私は今日、楽しかったよ。」

住野よる(2018)『君の膵臓を食べたい』より

余命少ない桜良に、春樹がやりたいことはないのか、と尋ねたシーン。

きっと桜良自身も、余命が分かった時点で色々考え、そのなかで出した答えが「1日の価値は全員おんなじ」なのではないかと思います。
そしてこの言葉には、何気ない日常こそが一番の幸せで大切と思っている山内桜良の考えが出ているのでしょう。

多数の考えは正しいのか?

僕は、心底呆れる。どうして彼らは多数はの考えが正しいと信じているのだろうか。きっと彼らは、三十人も集まれば人も平気で殺してしまうのではないか。自分に正当性があると信じてさえいれば、どんなことでもしてしまうのではないか。それが人間性でなく、機械的なシステムであることにも気付かずに。

住野よる(2018)『君の膵臓を食べたい』より

これは春樹が人と関わってこなかった理由となる部分なのかなと思いました。

人に興味がないように思っていたけれど、実は大衆のこの原理が志賀春樹は怖かったのかもしれません。

いじめの真理ですよね。

中高生や大学生、更には大人でもこの現象はあるし、いまだとSNSの発達でネットの世界でも起こっていますよね…。

自分の行動は、選択できる

違う選択もできたはずなのに、僕は紛れもない僕自身の意思で選び、ここにいるんだ。以前とは違う僕としてここにいる。誰も、僕すらも本当は草舟なんかじゃない。流されるのも流されないのも、僕らは選べる。

住野よる(2018)『君の膵臓を食べたい』より

春樹が、自分の選択で自分を変えることができた、と気づいた部分です。

私たちはいつもいつも選択していますよね。

朝は起きるか起きないか。ごはんを食べるか食べないか。会話するか会話しないか。仕事をするかしないか。実は全部の行動を習慣になっていますが「やる」「やらない」を自分達で選べるんですよね。
楽しいとおもうかつまらないと思うか、ワクワクするかしないか、がんばるかがんばらないか、全部自分達で選べる。

全部自分次第でこれからは変えられる、グッとくるメッセージでした。

終わり方が素敵

もう素敵って、何回書いたかわからない。笑

2人の関係性のキーワードでもある「君の膵臓をたべたい」。

春樹が最後に送った桜良へのメッセージ「君の膵臓をたべたい」は、生前の桜良に届いていました。

桜良のメッセージは遺書の最後に書いてあり、春樹にもしっかりと届きました。
お互いの心のなかに残りたい。生き続けたい。

これが叶った桜良は、幸せだったのではないかと思いました。

『君の膵臓をたべたい』感想のまとめ

もう泣いちまったよ。32歳のおばさんが、高校生の話を読んで泣いちまったよ…。

名言とか、春樹の心情がどんどん変わっていって、桜良を必要としていくのに反比例してどんどん残された時間は減っていく。

私を含め、「あしーたがあるーさ、明日がある。わかーい僕には夢がある。いつーかきっといつーかきっと」なんて歌ってる場合じゃない。(ウルフルズさん、すいません。ほんとは大好きです。)

いつかじゃない、いまやるんだ!

住野よるさんの別著『青くて痛くて脆い』の感想の記事も書いています。
同じく大学生の青春真っ最中の男女を描いていますが、だいぶ雰囲気が違う気がします。

さて、今日は2020年8月27日。
明日公開の『青くて痛くて脆い』。朝一番で見てきます〜!

【あらすじ・感想】小説『青くて痛くて脆い』強い理想の行き先は…|ちょっぴりネタバレ映画で『君の膵臓をたべたい』を見て、とっても面白かったです!そして同じ住野よる先生著の『青くて痛くて脆い』が映画化されることを知り、慌てて本屋さんで購入し、読みました!最初から最後まで、楽しく読める本です。大学生が主人公でしたが、大人にも刺さる部分があり、多くの人におすすめの小説です。...

2020年9月1日追記↓

映画館で『青くて痛くて脆い』観てきました!

吉沢亮さんの演技がすごすぎて、あっという間の2時間でした!

気になる人はぜひ映画館へ!笑

感想が見たい人は下のリンクから飛べます!↓

【あらすじ・感想】映画『青くて痛くて脆い』吉沢亮さんの演技がすごい!2020年8月28日公開映画『青くて痛くて脆い』。小説版を読んでおもしろかったので、映画館で観てきました!あらすじや観た感想を記事内で書いています。内容も面白くて、あっというまの2時間でしたが、同時に吉沢亮さんの演技がただただすごかったです。...
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あんさや
元ナース。実務7年後に退職の後、現在はWebライターとして活動中。夫、娘、息子、犬(りっちさん)との5人家族。小学3年生の娘とともに、プログラミング学習実践中!